オレンジの日々

同僚の女性に片思いする20代後半女の日々。ことばは三角、こころは四角。よかったら覗いてください。

2016年10月






「ね、まるちゃん、これも食べられますか・・?」





外食してどうしても食べられないとき、優ちゃんは控えめにこう聞きます。


食べ物は残さないというのは優さんのポリシー。


それに対して、無理して食べなくてもいいのでは・・・と思うのはわたし。


わたしが残そうとすると、しらっとした顔(´・ω・`)で見てきます。







「だって食べられない人もいるんだから・・」


そう最初に聞いたときは冗談かと思いました。




そ、そんなおばあちゃんみたいなこと言ってきみ(^ω^)・・・と笑おうとしたけど、

優さんはいたってまじめでした。




食べ物に対しての基本的で当たり前な考え方をするあなたがすきだ。


あなたの残りを食べてわたしがどんどん太っても、ね。





食べ物にかぎらず、優ちゃんは身のまわりのものを大切にします。



洋服だってふでばこだって自転車だって大切にながくながく使う。


めったなことでは捨てない。




優ちゃんのものへの思いやりは、人への思いやり方と共通するところがあります。









そんなある日、もったいない精神がまたもや発揮されました。








「ね、まるちゃん、これ使いませんか・・・?」








そう言って優ちゃんがふととりだしたのは・・・










1dcbeea4.jpg







りりりりりr、リップクリームーーーーーーーー!!!!!








優ちゃん「なんか、香りが好きじゃなくって・・・」






(もらいますもらいますもらいますーーーーーーーーーっっっ!!!!!!)






まる「ま、まぁいいけど・・・ちょうど買おうと思ってたしぃ・・・ごほんごほん。」




優ちゃん「わーありがと!!まだ数回しか使ってないから新しいよ(*^^*)笑」




まる「し、しかたないなー」









・・・・





家に帰ってそっと使ってみる。



くちびるの上はとびきり、甘い。




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こんにちは、まるです(^^)




めっきり気温が低くなりましたね!お変わりないですか?


寒くなると夏場つかれた肌も少しずつ元気をとり戻す気がする、今日このごろ。






そういえば、みなさんは学生時代なに部でしたか?




ちなみに、わたしは文化部幽霊部員、優ちゃんはバリバリの運動部でした。


優ちゃん、一見吹奏楽とかしてそうな感じなんですがね。



いまでも休みの日なんか、そのスポーツをしているみたいです。









そんで(?)夜泊まったりすると、わたしにストレッチをすすめてきます。





優ちゃん「ほら、まるちゃん、お風呂あがりにストレッチしたら気持ちいいよ」



まる「わたしからだ固いんだよね・・」



優ちゃん「大丈夫、大丈夫!背中押してあげるから」



まる「えー・・やさしくしてね・・・☆」






わたしの返事は無視され、長座体前屈させられる。笑





ぎゅんぎゅん押す優さん。






まる「痛った・・・!!!!(;o;)」




優ちゃん「(笑)」






とにかく、痛がるのがおもしろいらしく、このクダリは何回か繰り返されました。




笑ってくれるから、つい大げさに痛がってみせちゃう。





優ちゃん「嫌がってるとしたくなる。(笑)」



ちょっとSっ気のある優ちゃんが現れて、こっそり心地よさを味わう。笑









そして、優ちゃんは次のあたらしいストレッチ(?)を発見しました。ごくり・・





優ちゃん「まるちゃん、からだが圧縮されて気持ちがいいストレッチやってもいい?」



(なんじゃそら。笑)



そう言って優ちゃんは、立ってるわたしの側面にまわる。



そして、






ぎゅううう!!!!!!!







まる「ぎゃ!!!!!!!」





うで側からわたしを渾身のちからで抱き締める(!!)優ちゃん。





ゼ、ゼロ距離いいいーーーーーーーー

(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)





優ちゃんのかおが腕がからだがせまってくる、体温が一気にあがる。



て、天国ってこのことかな。



舞い上がってからだが飛んでいっちゃいそう。






驚き痛がるわたしに満足して優ちゃんが離れる。



一気にふたりのあいだに空気が流れ込んでくる。










優ちゃん「ね、気持ちよかったでしょ(*・ω・*)?笑」



ご、ごくり





まる「ぜ、全然気持ちよくないから。」



優ちゃん「嬉しいくせに。」



まる「ぜんぜん嬉しくないからっ。」



・・・



嬉しいに決まってるじゃん。



またして欲しいから、たくさん嫌がってみせるの。






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つづきもの。


宇多田ヒカル「俺の彼女」(1/2)のつづきです!


サビの語り手は誰なのか、音をたよりに考えるはなしです。


完全にじぶんだけが楽しい記事になってますだ・・・・


付き合ってくださったら嬉しいです!








・・・・






まず最初のサビのやま




カラダよりもっと奥に触りたい 触りたい
カラダよりずっと奥に招きたい 招きたい


Je veux inviter quelqu’un a entrer
Quelqu’un a trouver ma verite
Je veux inviter quelqu’un a toucher
L’eternite, l’eternite






結果・・・

ど、どちらも鳴っとる・・!



「私」の3音のテンポがキープされながら、

「俺」の4音がバイオリン?で鳴っています。





興味ぶかいのは、「俺」の4音の方がかなり印象的で情熱的だということ。


バイオリン?で、一つの音のたかさを起点として、


4音、それぞれさがるごとに起点の音にもどるから、音が後引いてドラマチックに聞こえるのだと思います。






さらに、

サビの途中で「俺」がいいます。






俺には夢が無い 望みは現状維持
いつしか飽きるだろう つまらない俺に




え!いままでとテンション違うじゃん「俺」・・・!


ここはポイントで


一貫して演出されてきた、うさんくさい「俺」が剥がれています。

まず、「俺の彼女」って言ってない。

でも内容は「俺の彼女」のことです。

「クールな俺」 → 「つまらない俺」

に変わっています。




ひとりの「俺」の、「クール」でないこころのうちが明らかにされます。


ここで、「俺」はくるしい、とかさみしいとは言っていません。


俺の本心はことばの上では明かされないまま。






で、注目したいのがここからです。


俺のはなしのあとドラムが入ってきて、

さらにバイオリンが高音になって壮大なやるせないもりあがり方をします。






カラダよりもっと奥に触りたい 触りたい
カラダよりずっと奥に招きたい 招きたい







最初のサビとちがうのは、

「私」の3音のベース音をキープしながら、



さっきのこのぶぶん↓を、バイオリンの高音でなぞって歌うように力強く被せてくるところ。

(俺には夢が無い 望みは現状維持
いつしか飽きるだろう つまらない俺に)





だから聞き手はあたかもこのふたつのフレーズ↓が
同時にうたわれているように感じます。



(歌声)
カラダよりもっと奥に触りたい 触りたい
カラダよりずっと奥に招きたい 招きたい

(バイオリンの音)
俺には夢が無い 望みは現状維持
いつしか飽きるだろう つまらない俺に






最後のフランス語では、


バイオリンが高音で泣いてるみたいに「俺」の4音をドラマチックに鳴らします。










◯まとめ



それで、結局サビは誰のことばだったのでしょうか?




歌詞をみると、

サビは「私」で、向き合えない「俺」って感じがします。




でも音を聞いてみると、


むしろサビの流れをつくっているのは「俺」の力強いバイオリン音で


一皮じぶんをむいて見せたのも「俺」でした。




だから、「私」のことばのようでもありながら、


「俺」のこころの声だと聞きたい、個人的に。





最後の最後に歌詞カードにはない冒頭が繰り返されます。




俺の彼女はそこそこ美人、愛想もいい




これをどう聞くか?理解を問われます。


結局、「俺の彼女」かよっていう「俺」への変化のなさを読むこともできます。





でも、


聞き手はサビでことば少なに語られた「つまらない俺」をもう知っているし、


「俺」の音に支えられた「カラダよりずっと奥に招きたい」を聞きました。




そう考えると最後に流れる代わり映えしない「俺の彼女」のフレーズは、


むしろ「俺の彼女は」としか語れない、「あなた」と「私」として向き合えない「俺」の姿をうきぼりにするのではないでしょうか。




わたしたちは、「俺の彼女」なんて言い方はしないし、

「俺」みたいにうさんくさくないかもしれません。



だけど、

誰かを「カラダより奥に招きたい」「奥に触れたい」とくるしいほどに願うこと、

それなのに、また「俺の彼女」と言っちゃうような二人称の関係が結べないありかたっていうのは、

決して遠いものではないのではないでしょうか。



わたしは「俺の彼女」の「俺」にじぶんのすがたをみました。



少ないことばと雄弁な弦楽器がうたのキモ。




あなたはどう考えますか?






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こんにちは、まるです(^^)





覗いてくださったり、拍手やコメントありがとうございます!





みなさん、宇多田ヒカルの新しいアルバムは買いましたか?




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音楽のしろうとで宇多田ヒカルもメジャー所しかしらないわたし。


それでも感じる、こりゃすげーアルバムじゃ・・・!


芸術作品・・・!


BGMには向いてない。


本を読んだり絵を見たりするように、向き合わされてしまう逸品です。









なかでもいま惹き付けられているのは、2曲目の「俺の彼女」という曲。


きょうは、その曲について考えてみます。


だれも興味ないことが予想されますが・・・ちょっと付き合ってくれると嬉しーっです!


考えたことを聞かせてくれたりなんかすると、さらに嬉しーです・・・!












・・・・











うたは、音にことばがのっている限り聞き手はどうしても歌声やことばに注目しますよね。


わたしなんか、歌声やことばにばかり注目して歌を聞いています。



だけど、うたがさまざまな音やリズムの総体であるならば、


いろんな要素をかんじながら聞くのもたのしいのではないかと思います。







そんで「俺の彼女」を、人称(ことば)と弦楽器の音に注目して聞いてみました。









◯俺の彼女の歌詞について



彼女のことを語る「俺」と、語られる相手の「彼女」が交互に登場。


「俺」なのか、「彼女」なのかは、人称の使い分けではっきりわかります。


俺の彼女はそこそこ美人、と語る「俺」と、あなたの好みの強い女演じる「私」。







「俺」という男くさい人称を選んだのは興味ぶかい。


聞こえてくる音としても、


「俺」というインパクトのあることばが最初にきて、聞き手はまず「俺」に注意がいく。



だけどそのあとに「の彼女」とくるので、あ、彼女の話なのね、と彼女に視点がいく。



この部分は、聞き手にくどい印象を与えるためのレトリックでしょう。



「彼女」といえばいいのに、かならず「俺の」と聞き手の視点を遠回りさせるからです。


「俺」へのうさんくささを感じさせる仕掛けです。






また、俺の、の「の」という所有格が「彼女」にはかならず付き、


所有する対象としての「彼女」を印象付けます。


「彼女」というのは三人称。


「そこそこ美人」「愛想もいいい」「仲間内でも評判」「干渉してこない」


という「俺」にとっての美点があげられています。


過剰なくらいの、うさんくささの演出。







対して、「俺の彼女」の「私」は「あなた」という二人称をつかいます。



向き合おうとする「私」が、「あなた」として向き合わない「俺」を印象付けます。









しかしサビのこの部分では人称がありません。


聞き手は文脈とうたい方で語り手を判別する立場に放り出されます。








カラダよりもっと奥に触りたい 触りたい
カラダよりずっと奥に招きたい 招きたい


Je veux inviter quelqu’un a entrer
Quelqu’un a trouver ma verite
Je veux inviter quelqu’un a toucher
L’eternite, l’eternite




※フランス語の意味は、前の日本語の繰り返しにちかいらしい。






それまでの文脈と繊細なうたい方で

「私」のことばだとすぐに思います。







しかし、フランス語のうたい方では「俺」にも聞こえる。



あれ、これって「俺」?「私」?それとも両方?


わざわざフランス語を置いたのは、語り手が誰か考えさせるためかなと思います。







それで考えるために、つぎは特徴的に鳴っている弦楽器をヒントにします。









◯弦楽器とか



はじめ、重いベース音で「俺」がいう。




(ぼーん)おれの(ぼーん)かのじょは(ぼーん)そこそこ(ぼーん)美人



きほん的に、この4つの音がくりかえされます。


一定のリズムで音が下がっていきます。






そして「私」のときは逆に鳴ります。




(ぼーん)あなたの(ぼーん)隣に(ぼーん)いるのは



きほん的に、この3音がくりかえされます。


「俺」のときとは反対に、一定のリズムで音が上がっていきます。







お、おもしろい・・・!



これは、サビまでまもられていて、


「俺」と「私」の語り分けを、ベース音で表していると言えます。







ということは、サビでどちらが鳴るかで、語りが誰かわかるのでは・・・!


ということで、サビも聞いてみる・・。ごくり・・






ながくなったので、分けます。





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こんにちは、まるです(^^)





読んでくださったり、拍手やコメントありがとうございます!




前回の内容にご意見くださった、りおさん、ボタンさん、林檎さん、Tkersさん、モンブランさん、ありがとうございます!




いやーーあきさんの質問、きゅんとしちゃいますね。だきしめたい。(うそでうす、半分)



質問をしたあきさんがキュートでハートフルな返事を書かれていたので、わたくしはここで御礼だけ申し上げます。




なるほどーーーそんなプレゼントがあるかーー、それもらったら嬉しいなーーーステキだなーーーとわたしも楽しませていただきました!


コピペして、じぶんの意見にしたいくらいでした。(笑)



あきさんのピュアな文章が訴えかけるパワーってすごいですね。

忘れかけたこころ、おもいだしたぜ。





さて、きょうはそんなピュアなあきさんを見て、というか初心に返ってみたいと思います。




優ちゃんと出会ったときのはなしです。








・・・・








優ちゃんとは同期で、最初に会ったのは(認識したのは)研修のときだったと思います。






最初の印象は、


うわーーめっちゃ可愛いひといるなわわわーーーー。






ちょっと驚くくらいの色白、きらっきらの瞳、ばさっばさのまつ毛。







化粧をあまりしなくてもかおのつくりが美しいひとっていますよね。



まさにその典型でした。






わたしは基本的には人前で「可愛いですね」とか「綺麗ですね」とかいうのが苦手です。


ふつうかな





しごとではもちろんだけど、

あそびでも、

あいての素性がわからないうちに評価語みたいなもの投げかけていいのか分からないってのと、



誰かだけに「綺麗」とか言うと、言わなかったまわりのひとも無言に評価してしまうような気がするから。


メンドクサイでしょうか、メンドクサイですね(笑)







でも優ちゃんのばあい、まわりのひとが「優さん、ほんっと可愛いですねー」って話題にしていて、


わたしも一緒に「可愛いですね」って言った気がします。








最初のころは、ただ綺麗なひとっていう認識だったから平気で言えたわけです。



優ちゃんはこまったように赤面して、否定も肯定もできないといった反応でした。




きっと何度も「綺麗」だなんて言われているだろうに、ピュアな反応するひとだなーとも思いました。










はじめて二人で出かけたのは、たしか美術館でした。




あの展示見たいねーーー、実はわたしも興味あるーーー、じゃふたりで行こうか、となりました。









当日、美術館のちかくで待ち合わせしました。




優ちゃんは基本薄化粧なんですが、普段よりしっかりマスカラをしていておしゃれしていまいた。





ドキドキしながら手をふる。



振り返ると、はじめて休日にふたりであそぶことにお互い緊張していたのだと思います。



なかよくなりはじめの楽しさと気恥ずかしさで、なんとなく落ち着かない感じでした。



なんだか可愛いひとと仲良くなりそうだなーーとかぼんやり思いました。








それからまさか、何十時間も一緒にすごしてたくさんことばを交わすとは思いませんでした。




洗い過ぎてひび割れやすい指先や、話すあいだに結ばれるお菓子の小袋や、


横からみるまつ毛のすき間や、涙をだすところも、



何回見つめたか知れません。



思い出したくもないようなはずかしい姿を、



何回見せたか知れません。




いまや朝な夕な、めをあけてもとじても浮かぶ姿に思い焦がれるなんて。







いまでも、待ち合わせは緊張する。



何度でもあたらしいあなたにはっとする。



出会った頃のように、それ以上に。




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