優ちゃんというひとは、キレイ好きです。
電車に乗るとき、あたまの部分にある布がキレイか気になる。
そんで、はじめは冗談かと思ったけど、背もたれから頭をわずかに浮かせて座ります。
「だって、いろんな人があたまをのせてるんだよ。」
ま、まぁそうだけどよ・・・!!
公共の場の手すりも極力さわらない。
あと、つねに使い捨てのお手拭きをもっている。
そとでご飯食べるとき「使う?」とさっと差し出す。
「お、おおう、ありがとう!」
道端で鳩が飛び立つとちょっとのけ反る。
「なんか(菌とか)飛んできそうじゃん・・」
やたらと(わたしから見ると)手を洗う。
む、無菌・・・・!優ちゃんはわたしから見るとピカピカである。
むかーし、ある場所を寝台列車で二人で移動したことがありました。
夜になると優ちゃんが高熱を出しました。
わけあって、熱を冷ます道具がありません。
ど、どしよ・・・わたしの手を冷たくしておでこにあてたら気持ちいいかも??
とりあえず冷たいものをと、列車のトイレの洗面台で手を冷やした。
水を出しっぱなしにして、手に水をかけ続けた。
水が冷たいことと、もともとわたしが冷え性なのもあって指先はキンキンに冷えました。
横たわる優ちゃんのところに戻って、額をてのひらでつつむ。
火照ったほほを両手ではさむ。
優ちゃん「まるちゃん・・・?つめたくて気持ちいい・・。」
まる「うん。」
優ちゃんが薄く目をあけて閉じる。
冷たかった指は彼女の熱ですぐにぬるくなる。
また冷やしにいく、戻って両手でほほをはさむ、くりかえす。
優ちゃん「ありがと・・。」
ほほをはさむたびに、じわりと愛しいきもちがひろがる。
うっ、いとしくて胸がくるしくなってきた・・!!!
弱ってる優ちゃん、萌え・・・っっ!!!
抱きしめてしまいたい・・・!!い、いかんいかん。
もはや、熱を下げたいのか、ただ触りたいのか分からなくなる。
「ごめんね・・ありがとう。」
くり返す優ちゃん。
熱っぽいひとみで見つめられる、どきどきして目が冴える。
しばらくして優ちゃんが言いました。
「まるちゃんその手・・きれいなの・・・?」
(後日、優ちゃんはこの発言をまったくおぼえていませんでした。笑)
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